あなたはレインボーラインをご存知だろうか・・・。
2016年、3歳時にマイル距離のアーリントンC(G3)で優勝、そのままG1のNHKマイルカップに歩を進め3着を取った後、中距離路線に行き札幌記念で2着、秋には菊花賞で2着、キタサンブラックが天皇賞秋を取ったそのレースで3着に入り、最終的に2018年の阪神大賞典と天皇賞春を勝って引退していった超おもしれー馬を・・・。
もしあのゴール後に走り続けていたら*1、他の距離でわけわかんねー勝ち方をしていたんじゃないか。私はそう思えてならない。あの天皇賞春連覇馬フェノーメノ(ダービー2着に秋天2着)と同じく長距離で勝ったけど他の距離でも好走してる所為で適性距離が謎のステイゴールド産駒であり、「結局良く分からない馬だった・・・」の評が大好きな私としてはたまらん馬なのである。
彼はその変な成績と勝ちG1が長距離しかねえということから、種牡馬入りしたものの色々と恵まれず、現在は種牡馬を引退している。
産駒はダイヤモンドラインちゃんが地方重賞を取ったり、ワイズゴールドちゃんが地方重賞を取ったりと牝馬がちょくちょく賞金を稼いでいるので、もしかしたら牝系には地味に名前が残っていくかもしれないが、なかなか厳しいところだ。
その数少ないレインボーライン産駒・大井所属のワイズゴールドちゃんが、明日9月9日、秋華賞へのトライアル競走たる紫苑ステークスに出走する・・・。
どういう事・・・
ダート馬じゃないっけ君・・・?
私は酷く動揺している・・・。地方で頑張っている子がいるというレインボーライン産駒の動向をちゃんと調べようという矢先に目に飛び込んできたニュースだった。名前を把握した瞬間に出走のニュースは心臓に悪い。私の人生はこういう事が本当に多い。
彼女はダート地方重賞勝ちのダート馬。しかも戦績はほぼ5着以内とかなり安定している。ダートマイルの中央重賞に殴り込みしてくるなら分からんでもないがまさかの芝中距離。
しかも彼女は一回しかダート2000m以上のレースを走っていないのである。別に好走もしていない(関東オークス8着*2)。戦場はほぼほぼ短距離かマイルであり、初の重賞勝ちを飾った留守杯日高賞でもスタイルは先行型で重馬場を勝ちきっている。
それがいきなり芝行って前を取れるのか。何を以て紫苑ステークスに向かうのか全く分からない。普通に考えたら惨敗コースである。
しかし彼女の賞金は足りている。一度も芝の中距離レースに出ていないという事はもしかしたら無茶苦茶向いているのにチャンスが無かっただけかもしれない・・・。そう考えると、この出走判断に文句をつけようか迷うところである。
馬の力はどこで花開くか分からない。既にダートの才能が見いだされているワイズゴールドちゃんの、更なる才能の開花を祈りたい。
・・・。
とりあえず無事に完走してくださいお願いします!!!!
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ちなみに今年から紫苑ステークスはG2となりました!勝ったらG2馬です!ひえー!