ジェラルディーナ快勝!産駒同士の対決&復帰戦多数ということで楽しみ半分心配半分で観戦していたのですが、バビット君全然大丈夫そうだし、ウインキートスも良い感じに内側から上がってきてるしと、みんな無事完走してくれてなにより・・・。
そして、ジェンティルドンナ産駒ジェラルディーナが強いところを見せてくれたのが嬉しい!牝馬は産駒がなかなか出てきませんから、産駒同士の対決自体もなかなか望めないのですが、今回は良いもの見せてもらいました。これは今後の産駒対決にも期待してしまいます。
一番期待していたソーヴァリアントがまさか心房細動になるとは思いませんでしたが、川田騎手が無理させないでくれたおかげもあってか無事ゴールし、レース後普通に歩いている様子も見られ一安心。
オルフェーヴル産駒は、シルヴァーソニックといいオーソリティといいどこか脆い馬が多いんでしょうか。まあ最近だとステイフーリッシュ(※ステイゴールド産駒)も心房細動後に普通に走っていますから、きっとまた元気な姿を見せてくれることでしょう。そして縁があればまたジェラルディーナと戦ってほしいですね・・・!(強欲)
デアリングタクトについては、当日明らかに内側が走りやすそうな雰囲気だったので(なにしろ着順が馬番2-1-3の順)、単に経済コースに乗り損ねただけ、という印象(枠順的に塞がれたら内側入れないし)。あとは直線が短すぎるのが後ろから差し切って勝つタイプの彼女には響いたのかなと。
着順の血統が2014年有馬記念と被っていた
レースの着順を眺めながら他の人の感想を読んでいたら、「初中山で勝ちってジェンティルドンナじゃん」「血は争えんな」「2014年の有馬じゃん」という主旨のコメントが多数あって2014年の有馬記念を改めて見てました。そして気付いてしまった。いやたぶん皆気付いたはず。
これ着順被ってるんじゃね?
2014年の有馬記念(G1)着順
2022年オールカマー(G2)着順
!!!!!!!!!!!!
こんなことある???2着まで血統被ってますやん!!!ロバートソンキー今回全く注目していなかったので(6番人気なんだからチェックして良かったのでは…?)これを機に覚えたいと思います。
個人的にはステイゴールド系(というかサンデーサイレンス系)以外も思う存分繁栄してもらわないと困るので(*1)、最近ロベルト系(*2)の台頭が見られ、キングカメハメハ系も健在というのが見れてとても安心しました。是非、彼ら彼女らには今後も勝ちまくっていただいて・・・!
繋靭帯炎からの復活について・フェノーメノを例に
今回のレースのデアリングタクトを見ていて、ふとフェノーメノが頭を過ぎりました。
彼は2013年の天皇賞・春で勝利し、宝塚記念に出走した後、秋に繋靭帯炎を発症し翌年までの休養を余儀なくされます。その後、復帰戦として日経賞に挑むのですが、結果は5着。2014年の天皇賞・春本番は4番人気での出走となりました。
私がフェノーメノを知ったのはとっくに引退した後でしたので、当時の雰囲気は分かりませんが、今回のデアリングタクト周辺の空気感を見ていて、こういう感じだったのかとふと思いました。
フェノーメノはその後、いくつもの疑念を振り払い奇跡の復活と2連覇を達成します。しかし次走は全く振るわず、最後は3連覇挑戦を前に屈腱炎と繋靭帯炎のダブルパンチでの引退となりました。それくらい繋靭帯炎からの復活というのはとてつもない奇跡です。彼は現在、種牡馬を引退し、リードホースとして日々を過ごしていますが、もし少しでも無理をさせていれば、穏やかな暮らしぶりを見る事もなかったでしょう。
私は今後も無責任に無敗の三冠牝馬の復活を期待していきますけど、以前も書いた通り、無事に引退して大団円が一番です。これほどの名馬が無事に引退する以上の幸福は無いと思いますから、無理せず進んでほしいですね。
*1:まあステイゴールドは産駒に芝方面の後継種牡馬がなかなか出てこないのですが。最近レインボーラインが用途変更されたようで結構ショック・・・
*2:
ロベルト系について
日本では主にグラスワンダーやシンボリクリスエスがその血統を広めたと言われています。ブライアンズタイムも有名ですが、直系はほとんど残っていません。
最近よく見かけるのはエピファネイア(父シンボリクリスエス)、スクリーンヒーロー(父グラスワンダー)、モーリス(父スクリーンヒーロー、父父グラスワンダー)などの産駒で、この秋は顕著。
たとえば、先々週ローズステークスを勝ったアートハウスがスクリーンヒーロー産駒、今回のジェラルディーナがモーリス産駒です。今年春に復帰を果たしたデアリングタクトはエピファネイア産駒で、父系を辿っていくとやはりロベルトに行きつきます。
牡馬でも、先日の神戸新聞杯の2着ヤマニンゼストがシンボリクリスエス産駒、3着ボルドグフーシュはスクリーンヒーロー産駒でやっぱりロベルト系。神戸新聞杯自体はディープインパクト産駒のジャスティンパレスが掻っ攫っていきましたが、この二頭もなかなかの存在感でした。ボルドグフーシュ結構好きかもしれない。
ちなみにロベルト系は父系を辿るとヘイルトゥリーズンで、サンデーサイレンスも父系を辿るとヘイルトゥリーズンに行きつくので、ざっくりヘイルトゥリーズン系ともまとめられるみたいです。
血統は表眺めてるだけでもなんか楽しいんですが、特徴などはまだ知らないので、そろそろ体系的な本とか読みたいですねえ。