来月10月2日(日)に凱旋門賞を控え、9月9日、JRA公式サイトにて日本馬への応援メッセージの募集が開始されました。16日まで募集とのこと。
今年、日本勢として凱旋門賞に出走するのは今年のダービーをレコードで勝利し、本日前哨戦としてニエル賞に出走予定のドウデュース、6月末に宝塚記念でレコードを記録し、今回直行ルートで挑むタイトルホルダー、昨年フォワ賞に勝利し今回は直行ルートを選択したディープボンド、そして今年海外で重賞を2勝し、先日のドーヴィル大賞も2着と他馬に実績が劣るにもかかわらず7歳にして好走を見せるステイフーリッシュの4頭。
うちタイトルホルダーを除く3頭は既にフランス入りをしており、タイトルホルダーも16日には出国予定です。その4頭全頭にメッセージを送信する事が可能です。しかも、ニュースページによれば、
「皆さまからいただいたメッセージをもとに、“応援フラッグ”を制作し、出走馬関係者にお届けいたします。」
とのことで・・・。ひえええ・・・!何書こう・・・。
4頭の注目ポイント
4頭の中で勝利の可能性が高いのはやはり、いずれも日本レースでのレコードを引っ提げての出走となるドウデュース、タイトルホルダーの2頭でしょうか。
稀代の逃げ馬タイトルホルダー 父の夢の先へ
特に昨年の菊花賞馬タイトルホルダーは、今年の天皇賞・春での圧倒的な逃げに加え、宝塚記念では番手でも巧みな競馬を披露しており、能力の高さに加えて柔軟な戦略が取れるのが魅力の馬です。凱旋門賞本番でも鞍上は替わらず横山和生騎手とのことで、人馬の連携も問題ないでしょう。逃げるのか番手で勝負するのか、位置取りや展開の面でも楽しみです。
海外でも評価が高く、3番人気になっています(11日21時現在)(*1)。血統としても母父父にモンジューと因縁深く、父ドゥラメンテの夢の続きを見せてくれるのか・・・という意味でも注目(*2)。実績とロマンを兼ね備えた有力馬です。私は、凱旋門賞を取るなら彼が一番可能性があるのでは…と思っています。
武豊ファンの夢も乗せて走るドウデュース
今年のダービー馬ドウデュースはハイペースだった今年のダービー勝利後も健康そのもので、元気にカイバを食べる姿が動画や写真で紹介されたことでも話題を呼びました。フランス到着後もその食欲衰えず、その辺の草をもぐもぐしているというお話なので、体調面は全く問題ないことでしょう。
更に、彼には3歳というアドバンテージがあります。凱旋門賞では3歳馬は4歳以上の馬より軽めの斤量で出走する事ができる為、今年良い調子でレースに勝ち、フランス入りできたのはよい展開です。鞍上は日本競馬界のレジェンド・武豊騎手で、デビューから乗り続けてきたということで連携はなんら問題ないでしょう。更に、馬主であるキーファーズ代表の松島正昭氏がそもそも猛烈な武豊騎手ファンらしく(*3)、デビュー前から「武豊騎手に凱旋門賞を!」という気合ですから、陣営のモチベーションという意味でも期待十分。
問題は、東京競馬場のようなレース場で結果を出したことで、フランスの馬場が合ってないのではという疑念があること。今夜は前哨戦としてニエル賞に出走(発走は23:25)(*4)するので、疑念を跳ね返すほどの力があるのか注目したいですね。がんばれ!
(20日追記)ニエル賞見たんですけど皐月賞みたいな乗り方しててまるで参考にならねえ!とりあえず躓いてて重馬場苦手そうなことだけ分かった!あとダイエット頑張って!
昨年前哨戦実績有のディープボンド 海外で初G1なるか
ディープボンドは古馬になってから国内の中長距離で好走をし続けている一線級の馬。G1には手が届かないものの、昨年のフォワ賞勝利を含みG2は3勝、2021年、2022年の天皇賞・春で二年連続2着という好成績を残しており実力は十分です。
昨年の凱旋門賞では結果を残せなかったものの、馬場や前哨戦であるフォワ賞の疲れの影響も指摘されており、今年直行ルートを選択したことでどのような変化があるかにも注目です。鞍上も和田竜二騎手から川田将雅騎手へ変更と、何かと変化が多い印象。
先月行われた京都競馬場のアイドルホースオーディションでも3位に入賞しており、根強いファンが多い彼。直近のレースを見ても、G1に足が届く実力の持ち主であることは間違いありません。もし初G1が凱旋門賞なんて事になったらファンはどうなってしまうのでしょう・・・。見てみたい・・・。
3頭に実績劣るも海外で謎の好走を見せるステイフーリッシュ
ステイゴールド推しの私としては産駒であるステイフーリッシュの海外特攻属性に期待したいところです。今年、長距離に舵を切った事で、レッドシーターフハンデキャップ(G3)、ドバイゴールドカップ(G2)の海外重賞を2連勝、先日のドーヴィル大賞も距離短縮にもかかわらず2着と好走しており、フランスの競馬場にも適応した姿を見せてくれました。
7歳という、競走馬としてはそろそろ衰えを見せるはずの馬齢での好走に、私を含め父ステイゴールドの影を見る者は多いでしょう。上記の3頭には実績が劣る馬ですので、期待しすぎず無事完走をまずは祈りたいところですが、どうもチャンスはあるのではないかと思ってしまいます。彼は元々先行馬なのですが、今年は多少逃げにこだわる競馬をさせられる事も多々あり、タイトルホルダーがいることで位置取りがどうなるか、というのが今の最大の関心事です。本番ではC.ルメール騎手が鞍上。黄金旅程の続きは如何に。
応援メッセージの募集は16日まで
今年、無敗馬バーイードの出走可能性が出てきたことで、夢の対決にも注目が集まります。応援メッセージの募集は16日までと、募集期間が短めですので皆さんお早めに。そして今夜はマイラプソディがフォワ賞を、ドウデュースがニエル賞を走りますので、そちらも応援していきましょう!
・・・ここまで書けてどうして応援メッセージが思い浮かばんのだ。タスケテ・・・。
(9月29日追記)無事に届いたようです!
- JRA-VAN公式 on Twitter: "ファンの直筆メッセージが書き込まれた応援フラッグが日本から到着しました! #凱旋門賞 https://t.co/oXvLVTZUIk" / Twitter
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(2022.09.20 どうしても我慢できなくて追記しました。)
*1:最初2番人気と表記していましたがその後変動あったので反映しました。最新オッズは以下URLから見れるので要チェック。
【凱旋門賞2022】1番人気はバーイード、2番人気にルクセンブルクが浮上 主要ブックメーカーの単勝オッズ(2022年09月11日現在) | 競馬まとめ - netkeiba.com
*2:ドゥラメンテは2016年の宝塚記念のゴール直後に怪我をし、そのまま引退しています。順調にいけば凱旋門賞に挑戦予定だったらしいのですが、挑戦する事すらできずの引退でした。なので、ドゥラメンテのファンは菊花賞勝利以降のタイトルホルダーの活躍に思うところが多いと思います。勝って欲しいのはもちろんですが、できれば長生きしてほしいですね。
*3:「最初に勝つ日本人騎手は『武豊』でなくては」ドウデュースで日本ダービー制覇、松島正昭オーナーが“武豊と凱旋門賞”にこだわる理由 - 競馬 - Number Web - ナンバー
*4:グリーンチャンネルで無料配信有。ちなみに今夜はフォワ賞もあり、ドウデュースの帯同馬として来ているマイラプソディが出走(21:33)するので、マイラプソディ推しの方も要チェックです。こちらも無料配信があるようです