ウツギの日々趣味日記

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ドーヴィル大賞感想【ステイフーリッシュ出走】

ステイフーリッシュ2着。逃げを打ったが、最後にはボタニクにかわされた形。結果だけ書くと微妙感あるかもしれませんが、レース内容はボタニクにマークされてタイマンで負けた、みたいな感じでステイフーリッシュのレースの中で良い部類だったのでどう受け止めて良いか困りました。

 

JRA公式動画より引用、2:42前後

しかもステイフーリッシュ(黄)とボタニク(青)の力が突き抜けていて、他を置き去りにする展開。比較対象もっと欲しいぞ・・・。しかも今回、レコード決着だったらしいです。

2019年Ziyadが出したレコード2:38.20を2秒近く塗り替え2:36.23。ステイフーリッシュに付いて行く形で出たレコードと考えると、例年はお互い様子を伺っている競馬が多いということなんでしょう。途中でダートを横切るようなコースを走れることを考えると、フランスの競馬場自体は大丈夫でしょうし、少なくとも、フランス重賞を取れるくらいの適性はありそうです。

問題は距離とレース展開。現地主催者のトラフィックレポートによると、上がり600mは33.86と、ステイフーリッシュの戦績の中ではかなり良い数字です。とはいえボタニクには及ばず(33.34)、やっぱりスタミナ勝負に持ち込みたい馬なんだろうな、と思いました。

今年の二勝もすごい伸びる、というよりかは「これだけ走ってまだ伸びる」でしたし、2018年の京都新聞杯も2番手からラストスパートじわりと伸びて勝つ、という印象でしたから、同じパターンに持ち込めないとやはり厳しいのでしょうか。むむむ。

あとはロンシャンの芝次第でしょうか。今まではサウジアラビア・ドバイ・ドーヴィルと比較的素直?に走りやすい所だったと思うので、沈むような芝をステイフーリッシュが気に入るかどうか。良い感じのスタミナ勝負の馬場になるか、パワーは足りるのか・・・。とにかく今は、ステイフーリッシュを信じて待ちたいと思います。

おまけ・海外の長距離レースあれこれ

今回の内容を見てやっぱり長距離G1見たかったな…とも思ったので、海外長距離にこだわるなら他はどこがあるだろうと、前々から気になっていた海外の長距離G1を軽く調べました。備忘録としてまとめ。

よく名前を見るメルボルンカップ(3200m、オーストラリア・フレミントン)以外で3000m越えだと他にはゴールドカップ(約4014m、イギリス・アスコット※ドバイ後に矢作調教師が名前を挙げていたレース)、カドラン賞(4000m、パリ・ロンシャン)やロワイヤルオーク賞(3100m、パリ・ロンシャン)で、他はぎりぎり3000mいくかいかないか、という距離。やはり選択肢はそれほどないのかな・・・という印象でした。

ほかの長い距離は軒並み障害G1で、3000m越え当たり前・4000mだの5000mだのを平気で走らせるコースが揃っています。特にインパクトがあるのはパリ大障害(6000m、パリ・オートゥイユ)、グレートノーザンスティープルチェイス(6400m、ニュージーランド・エラズリー)、などの6000m越えのコース・・・。この2コースについては映像を見たんですが、「これ飛べるんだ、走れるんだ、完走できるんだ・・・」という衝撃がすごかったです。

news.netkeiba.com

G1にこだわらないのであれば、G3にはグランドナショナル(イギリス・エイントリー)とかいう7000mに迫るコースもありますが・・・。怖すぎる。ちなみにグランドナショナルには、中山大障害を4連覇した化け物フジノオー*1)が1966年に出走しています。これも映像を見てみたんですが、沢山の馬が次々障害を乗り越えていく映像が圧巻でした・・・。落馬も出てまくっててめっちゃ怖かったけど・・・。

ということは、長距離馬として結果を出せるなら、特に障害競走での実績が無くともスタミナを買われて障害競走用種牡馬、という道もあるのでしょうか。

race.sanspo.com

カドラン賞に招待された時のオジュウチョウサンの記事には、「欧州では3000m超の重賞に障害との“二刀流ホース”が参戦することも珍しくない」とあり、当たり前のように障害馬に平地長距離G1へのお誘いがあるあたり、欧州の長距離戦線ではわりと普通の考え方なのかも(この辺は後で調べよう…)。

しかし中・長距離である程度の結果が出せるなら、よりタフなレースを選択するより、2400や2500を狙っていく方が堅実なんでしょうね。距離特化型の馬って個人的にはロマンを感じるんですが、なかなか難しい・・・。

 

*1:※1998年までは春秋開催で、グレード制度の導入に伴って春開催が「中山グランドジャンプ」に変更されたそう。

フジノオーは、1963年・中山大障害(秋)1964年・中山大障害(春)、中山大障害(秋)1965年・中山大障害(春)の4連覇。翌年1966年からヨーロッパ遠征を開始し、1967年にはレーヌ賞、レルミット賞を勝利しています。(wikipediaより、2022.08.29閲覧)遠征期間長い・・・!