ウツギの日々趣味日記

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今日の読書 #21 「ニッポン制服百年史」(河出書房新社)

今日の読書は「ニッポン制服百年史」、女学生の制服と周辺文化を扱った文化史の本です。

 

本書は2019年4月から6月にかけて行われた弥生美術館(東京都)の展覧会「ニッポン制服百年史」にちなんで出版されたものです。

弥生美術館は明治から昭和にかけての挿絵画家や出版美術を扱う美術館、ということもあり、少女雑誌の展覧会、制服や着こなしに絡んだ展覧会も開催しています。「ニッポン制服百年史」もその流れを汲んだもので、2018年にも「セーラー服と女学生」という展覧会が開催されていました。

本書では、制服の成り立ちから着こなしトレンドの変遷まで、たくさんの写真やイラストを交えて紹介しています。ワンピース制服から始まり、セーラー服にブレザー、ツッパリスタイルからコギャルまで。スカート丈のトレンドはもちろんの事、ソックスのトレンド史まであります。私は「ソックタッチ」という糊の存在も知らなかったので、ルーズソックスという文化によって再発掘されたという経緯にも驚きました。特に1990年代以降の制服についての内容が濃いです。

漫画家等のインタビューもあり、実際の制服だけでなく制服から生まれたファッションや、漫画やアニメ、ゲームにおいての制服についても触れられています。普通の服飾史というより、制服を取り巻く文化全体を取り扱っている本です。学校や服飾メーカー、靴店の取材記事もあり、色々な視点から見た制服文化、という意味でも興味深い一冊でした。

注意としては表紙の通り、男性の学生服ついてはあまり触れられていないということ。そもそも学生服の歴史本は女学生の制服に偏ることが多く、この本も例に漏れずといった感じです。

それを差し引いても服飾文化の本として質が高いので、余裕があれば資料の1つとして候補に入れてもいいかもしれません。おすすめです。

ニッポン制服百年史: 女学生服がポップカルチャーになった! (らんぷの本)

ニッポン制服百年史: 女学生服がポップカルチャーになった! (らんぷの本)