プレイインステージの日程変更などで波乱含みだった MSIも無事に終わりました。
今年のMSIはイレリアやアカリ、ライズ、サイラスなどプレイヤーのスキルが諸に出るチャンピオンが主軸となっていたせいか、すごいプレイに興奮する展開が多かったように思います。一度できた有利差がなかなか覆らない厳しいメタの中でも、どちらが勝つか分からない試合が沢山ありました。
というわけで、プレイインステージ・グループステージで面白かった試合のまとめです。
公式(lolesport)動画
試合の動画リスト
本家放送(英語)
- 2019 MSI Play-In Groups - YouTube
- 2019 MSI Play-In Knockouts - YouTube
- 2019 MSI Group Stage - YouTube
日本語放送
The pentaほか、特集動画
The Penta
The pentaではCeros選手のプレイが取り上げられました。
レク=サイのアルティメットを奪ってのカウンター。他にもぎりぎりのHPの中勝って行く集団戦もあり、Ceros選手のサイラスには燃えました。でもできれば、もっと色々なチャンピオンが見てみたかったです。
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Wunder選手のインタビューではトップパイクに関する言及も。
この後の試合でケネンにパイクを当てていたところから見て、ポークされても隠れれば回復するし・・・という事なのでしょうか。でも、このピックについてはチーム構成によりけりという感じがします。
プレイインステージ
飛びながらフックを決めた!? BMR vs FB
グループAの試合2日目。ミッドノーチラスが熱い!28分、ブラストコーンで飛びながら決めたフックには思わず叫びました。プレイインステージはスケジュール変更で体力的にきつい中、グループAは全体的に殺意が高い試合が多く観戦が楽しかったです。
ケイル!キンドレッド!タリック!驚異の「無敵」構成 MG vs DFM
まさかMSIでソナ&タリックを最初に試すのがDFMだとは思いませんでした。
無敵スキルが沢山あれば集団戦楽じゃん構成のDFMに対して面食らって受け身になってしまった感じのMEGAのピック。かなり綱渡りだったと思うのですが初戦からやってくれました。
あまりにもレイト構成過ぎるのと、最後の戦闘のグダグダ感はちょっと心配になりましたが、いきなりこの構成を試すDFMがすごいなと思ったので紹介です。
ハイマーディンガー取り上げ!? VEG vs DFM
こちらもプレイイングループステージ2日目の試合。DFMに対してVEGAがハイマーディンガー取り上げ!VEGAはLCLのプレイオフでも変わったピックが印象的でしたが、まさかハイマーディンガーが見れると思わず、このピックを見た時はびっくりしました。
対してDFMは思い切ったレイト構成で、レーンを押せずジャングラーが苦しいピック。更にSteal選手がスカトルを取りに行く時に位置を把握され、徐々に展開が苦しくなっていきます。
10分にSteal選手が倒された後はジャングルの中を追い回され、一方的な戦いとなりました。個人的な感想としては見ていて心苦しい試合でしたが、VEGAの上手さを感じた1戦だったので紹介です。
G4選手のアジール、nomanz選手のライズ VEG vs MG
プレイイングループステージ3日目。試合時間9分(動画17分頃)、G4選手/アジールのブリンクがかっこよすぎる。一方nomanz選手のライズも14分、SaNTaS選手/ブラウムとの連携で華麗な逃げを見せます。この試合では、VEGAの試合運びも印象的でした。
Ceros選手のサイラス! DFM vs INTZ
Ceros選手のサイラスが魅せる!試合時間9分、二度目のミッドガンクに対してレク=サイのアルティメットでのカウンター。その後もぎりぎりのHPの中勝った集団戦がカッコいい。この試合では、ボットレーンの有利を作ろうと奮闘するSteal選手のプレイも印象的でした。
このゲームのCeros選手のプレイは「The penta」でも取り上げられています。(https://twitter.com/lolesports/status/1125188426964262912)
グループステージ
IG相手にキルゲームを演じるPVB IG vs PVB
今年の優勝候補の一角だったIG。このIGを誰が最初に追い詰めるのかとMSI前から話題になっていました。
最初にIGを追い詰めたのはPVB、34分弱で両チーム合計50キルもの壮絶な試合を繰り広げました。インヒビターまで破壊し非常に惜しい試合でした。
格上にはアグレッシブにいかなきゃ勝てない!――そういう意見を見ることはあれど、それをやりきるチームはなかなか無いと思います。PVBはこの後もときおりメタに翻弄されながら、アグレッシブな試合で楽しませてくれました。
歴代最短試合・・・!? IG vs SKT
ソナ&タリックという選択をしたSKT。しかし、レベル1ファイトでいきなりFaker選手のフラッシュがダウン。ソナ&タリックを採用した構成では、イレリアなどの後半強くなっていくチャンピオンが潰されると戦う事ができなくなってしまいます。
それを見たIGがFaker選手を執拗に狙います。6分にはファーストタワーを獲得、13分にはインヒビター、そして16分1秒にはネクサスを破壊しました(※動画を見た限りでは15分57秒でしたが、観戦機能による時間のズレがあったのでしょう)。この試合は、今まで行われた国際大会の中でも最短の試合となりました。
今回のメタはタワープレートがかなり重要で、序盤こかされると逆転が難しいゲームが多いような印象があるのですが、その印象が強まる試合となりました。
関連ツイート
- https://twitter.com/Official_LJL/status/1127191266989527045
- https://twitter.com/LoLEsportsStats/status/1127189765856456704
トップパイク登場! SKT vs G2
LECのプレイオフでは一度ミッドパイクを見せたG2(参考)。今度はトップでやりやがりました。確かにパイクのパッシブの回復効果は優秀です。それにしてもジェイス相手ですよ!なんでなんとかなっちゃったんですか!
序盤SKTによってトップガンクをガンガン決められるパイク。しかし、レーン戦が終わりに近づき、集団戦でパイクがキルを取るたび、そのコインによってG2の財布が潤っていきます。この試合ではCaps選手のロームやjankos選手の操るジャーヴァンⅣのプレイも印象的でした。
前のめりに攻める G2 vs PVB
G2/Caps選手のルブランやWunder選手のライズを中心に暴れまわるG2。しかし、PVBも負けてはいません。この試合はどの選手の活躍も強く印象に残っていますが、特にPalette選手のモルガナがQを当てるたびテンションが上がりました。おかしいぞ、私はG2を応援していたはずなのに・・・。
それと驚いたのがリサンドラのピックです。リサンドラはパッチ9.7でQのクールダウンがナーフされ、レーン戦がきつくなりました。そんな中でもFWのRather選手が成功させた事で影響があったのか、ここでPVB側がピック。
その後のセミファイナルでもCaps選手とFaker選手がそれぞれ1回ずつピックして勝利しています(参考リンク)。流石にそろそろ出てくることはなくなってくるでしょうが、アフターショックリサンドラの強さを実感した試合でした。
汚名返上! SKT vs IG
SKTも負けたままではいられません。16分試合の後、レイトゲーム寄りだった作戦を転換。グループステージ最終日には、速い展開の試合によせたピックや戦略を繰り出します。
内容はもちろんの事ですが、時間の少ない中見事にスタイルを転換して見せたSKTのチーム力にも目を惹かれる試合です。
感想まとめ
タワープレートの登場で序中盤に有利を広げる事が大切になった今回のMSI。どのチームも作戦の見直しを迫られ、いち早く作戦を準備してきたチームが勝ち上がってきた印象があります。
特にプレイインステージ観戦では、DFMがまぐれで勝ったのではなかったのを確認できたと同時、まだまだバンピックを含めて課題が山積みなんだなと感じました。新ロースターが発表され始めていますが、夏のLJLはどうなるんでしょうね。
ともあれ、次はノックアウトステージ感想です。
(2019.06.02 MSI2018とタイトルを揃えました。変になっていた部分の修正)