ウツギの日々趣味日記

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【LOL】2018年World Championship/決勝戦直前!今大会の振り返り

 

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リーグオブレジェンドの世界大会World Championship、決勝戦が近づいてきました!

今回は昨年と比べて過密なスケジュールに加え、LCKチームの敗退、EUの躍進、そしてLJL/DFMのプレイイン・ノックアウトステージ進出など予想だにしない展開が続きました。

リアルタイムで追いかけていた皆さんはもちろんの事、忙しくて後から大会の試合を追いかけてるよという人もかなり驚いたと思います。

というわけで、観戦記録も書き終わっていないのですが、後からWCSを観戦するって人でも決勝までの大体の流れが分かるよう(というか私が忘れないよう)、各所の動画や考察記事を含め、今大会の流れを自分なりにまとめてみました。

プレイインステージ(10/1~10/7)

DFMの勝利に世界が沸いた

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マイナーリーグと4リーグの第3シードが混ざり合い、グループステージ(本戦)への切符を賭けて戦うプレイインステージ。このプレイインステージで一番燃える試合を繰り広げてくれたのは、間違いなく日本のプロリーグLJLが代表、DetonatioN FocusMe(DFM)でしょう。今思い出しても涙が出てきます。

LJL代表は今まで国際大会での敗退を幾度と無く経験してきました。それも格上の相手に差を付けられて何もできず負けたといった内容のものが多く、今大会でも「一勝できれば良い方」「代表チームが変わったくらいで何かが変わるとは思えない」という悲観的な声が多く聞かれました。

そんな声を跳ね除けDFMは初戦、ブラジルのチームKaBuM! e-Sports(KBM)に勝利します。序盤追い詰められた形からの大逆転だった事に加え、全4試合・3チームが勝敗を競うプレイイン・グループステージにおいて、これは大きな1勝でした。

さらに、続く北アメリカ代表の強豪Cloud9(C9)との戦いでも、インヒビターを2つ破壊するまでの大奮闘を見せます。最後はC9が一歩上回ったものの、その内容は「今年のLJL代表チームはただ何もできず負けるチームではない」と世界中に印象付けるものでした。

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その後、一度は敗退も危ぶまれたものの、プレイインノックアウトステージを賭けたタイブレークでは見事にDFMが勝利。LJL初のプレイイン・ノックアウトステージへの進出という快挙を成し遂げました。

このDFMの勝利は日本ばかりではなく世界中で注目され、マイナーリーグが強くなったのか、それとも5大リーグ*1の力が落ちているのかなどの議論も見ました。また、プレイイン・ノックアウトステージ進出を喜ぶLJL・CSキャスターKatsudionさんとDay1さんの様子がredditで話題になり、公式の事前番組で放送されました(動画リンク)。

最後は中国チームの強豪EDGに完敗し、DFMのグループステージ進出はなりませんでした。しかしDFMの最後まで強気に戦い続ける姿勢は、この歩みはここで止まるものではなく、この先も続いていくのだろうと思わせてくれるものでした。

マイナーリーグのチームが魅せる

もちろん、面白い試合を見せてくれたのはDFMだけではありません。

グループAでは北ラテンアメリカ代表チームInfinity eSports(INF)がEDGに対して一勝をあげます。マイナーリーグの中でもとりわけ強いと評判のトルコ代表Bahçeşehir Supermassive(SUP)も、ボットレーンを中心に美しい試合を見せてくれました。

また、5大リーグの一角でありながら、FWしか印象にないなどと言われていたLMS*2の第3シードG-Rex(GRX)も、各選手が強烈な個性を見せつけ、グループステージへの進出を果たします。

更にLCL*3の古豪・Gambit Esports(GMB)も、前評判よりも(そして私の予想よりも)素晴らしいパフォーマンスで観客を沸かせてくれました。グループステージ進出はならなかったものの、C9戦は見ごたえがあって面白かったです。今年は昨年以上に楽しいプレイインステージ観戦でした。

グループステージ(10/10~10/17)

プレイインステージを勝ち抜いたC9、G2、GRX、EDGを加えてのグループステージ。ここからは4グループ4チームで勝敗を競い、ポイントの高い上位2チームが次のトーナメント戦、ノックアウトステージに進みます。

Pick'em(順位予想イベント)もここから解禁です。沢山予想を当てると専用アイコンも手に入れることができ、このアイコン取得がWCS観戦中の一つの目標にもなっているのですが、今年は大炎上。必要ポイントが貯まらず、グループステージが終わってアイコンがまだ取れていないというプレイヤーが続出します。

グループA:まさかのFW敗退、G2がノックアウトステージへ

まずグループA、多くの一位予想はLMS第1シードFlash Wolves(FW)です。昨年WCSの成績はもちろんの事、今年のMSIでのパフォーマンスも良く、加えてLMS地域自体が韓国チーム相手に強い事もあって、AFsも破って一位に君臨するだろうと期待されていました。

2位予想は韓国の第2シードAfreeca Freecs(AFs)、韓国第1シードkt Rolster(KT)

ほどの勢いは無いものの春から手堅い戦いで勝ち続けており、G2 Esports(G2)Phong Vũ Buffalo(PVB)にはまず負けないだろうと思われていました。

ところがこの2位予想のAFsが、プレイインステージからやや不安定な戦い方を見せていたEULCSの第3シードG2得意チャンピオンをあけ渡してしまい、1敗してしまいます。Pick'emがわずかに燃え始めました。

その後、AFsは無事に復調したものの、FWはPVB戦でまさかの敗北前半AFsがG2に渡した1勝が元でG2と順位が並んでしまいます。2位を賭けたタイブレークではAFsと同じ轍を踏んで破れ、G2が2位へ。グループAから予想を覆す大波乱の展開となりました。

グループB:昨年優勝チームGEN.Gの敗退、VITが魅せる

死のグループとまで言われたグループB。このグループには昨年優勝チームである韓国の第3シードGen.G esports(GEN.G、旧SSG・KSV)と、今年のMSI優勝チーム中国第1シードRoyal Never Give Up(RNG)がいます。

どちらのチームも夏の間調子が悪そうな時期があったものの、強いことには変わりません。今年は勢いのあるRNGが1位でしょという予想をした方は多かったようです。そしてそれは実際当たっていました。問題は2位予想です。

GEN.Gは昨年優勝してましたし、2連覇に期待を篭めて2位という方が多くいました。今年の成績以上に昨年の結果で評価されての予想が多かったように思います。

C9はプレイインステージからプレイインステージで不安定さが垣間見え評価が分かれましたが、ラストホープに期待を寄せる熱烈なファンも多く、2位予想・1位予想が多く見られました。ともかく、2つ目のグループステージ突破チームはGEN.GかC9だろう、というのが多くの人の予想だったように記憶しています。

EU第2シードTeam Vitality(VIT)は春の成績があって出場権が得られたという面もあり、この強豪3チームに相手に勝つのはまず難しいと言われていました。

ところが蓋を開けてみればRNG、C9、VITが並び、GEN.Gが4位というとんでもない状態に。最後はRNG、C9がノックアウトステージへ進み、VITは3位、GEN.Gが4位という結果になりました。

www.invenglobal.comVITについては私自身、期待しつつもの予想外の展開でした。EULCSプレイオフ中の戦いでも、TOP/Cabochard選手の方が目立った活躍をしていました。MID/Jiizuke選手はときどき異様に上手いけど、そこまで強くないなというのが個人的な印象でもありました。

ところがグループステージが始まってみれば、チームの柱として終始素晴らしいパフォーマンスで戦い続けていました。C9についても、私に見る目がなかったなと反省しています・・・。予想を覆す大混戦、ノックアウトステージへの期待も高まる内容でした。

グループC:前評判通りの結果、EDGで評価が分かれたか

グループCは大きな波乱が無く、予想通りの結果だったと思います。

春のイメージから一転・勢い付いている韓国第1シードkt Rolster(KT)はレーンからして強く、この組み合わせで負けるとは思えません。この早めに勝負を付けられるメタにおいて、中盤以降グダグダはするけどレーン戦からごりごりいけるEdward Gaming(EDG)は強みを存分に活かせます。

それに比べ北アメリカ第1シードTeam Liquid(TL)MSIでも不安定な戦いを見せており、LMSの第2シードMAD Team(MAD)も印象が薄いです。彼らがこのグループで勝ち越す事はまずない、と言われていました。意外だったのはTLが巻き返す場面があった事や、EDGが思ったより大崩れする場面が無かった事くらいでしょうか。それどころかEDGがKTに勝ってしまう試合もあって、ヒヤッとしました。

グループD:FNCがIGを破った!白熱した1・2位予想

中国の第2シードInvictus Gaming(IG)か、EUの第1シードFnatic(FNC)か。どちらもWCS優勝がありうるだけに、このステージに関しては1位予想が焦点になりました。

IGは2011年に設立された歴史あるチームでありながら、大きな結果を残せず苦しんでいるチーム。それでもLPLプレイオフではRNGと王者を競って戦うほどになり、チームの姿が徐々に固まってきました。

FNCはシーズン1に優勝を果たした後は振るわず苦しんでいるチーム。昨年はノックアウトステージに手が届くも、惜しくも敗退してしまいました。しかし今年、Hylissang選手、Bwipo選手をチームに加えるという決断が功を奏し、勢い付いています。

注目はMID対決。Rookie選手のようなベテランプレイヤーに、今のCaps選手は太刀打ちできるのかというのが一番注目されていました。ボットレーンでも、JackeyLove選手のプレイは今回安定するだろうか?Rekkles選手のトリスターナは見れるの?などなど、この2チームは始まる前からかなり議論されていたと思います。

結果としてはレーンはRookie選手が圧倒的。ただ、サイドレーンがなんとかなるので問題ないというものでした。1位はFNC、IGに2連勝してのノックアウトステージ進出へ。グループステージ最終戦にして、燃える2連戦でした。

そんな中で意外だったのは、ここにきてGRXが調子を落としていた事です。プレイインステージの時に見られたボットレーンの強さがここで見られなかったのは、少し残念でした。

ノックアウトステージ(準々決勝、準決勝)(10/20~)

準々決勝/優勝候補が次々と敗退

jp.lolesports.com

ノックアウトステージは準々決勝/クオーターファイナルから大波乱の展開。KT、AFs

の韓国チームが相次いで敗退し、更にRNGも敗退。優勝が期待されていたチームがほとんど消え、G2、IG、C9、FNCが準決勝/セミファイナルへ進む結果に。特に20日は予想外の両試合フルゲームで、リアルタイムで見ていてものすごく疲れました。

KTvsIGはともかくとして、AFsが0-3で負ける、G2がRNGとフルゲームを演じる、FNCがなんかグループステージより調子が良さそう(あれが最高だと思ってたのに)、と試合内容も意外性に富んだものでした。セミファイナルへの期待も高まります。

準決勝はどちらも3-0 圧倒的な力を見せつけ決勝へ

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ここまで混戦が続いたWCSもここにきて落ち着いてきました。準決勝/セミファイナルはどちらも大差をつけての勝利。もう強すぎて訳が分からないゲームが多かったように記憶しています・・・。

特に印象的だったのがTheShy選手の登場、そしてジェイスピックです。TheShy選手のジェイスはなぜかレーンから勝ったりタンク並みに前に出たりして理不尽な強さを誇っていました。翌日の試合で今度はBwipo選手がビクターで強さを見せつけ、決勝のトップレーン対決が楽しみになる試合内容でした。

FNCとIGはグループステージでも1位を争った仲。今度は世界王者を賭けてBo5で争います。

決勝に向けて・解説や考察、試合結果閲覧リンク

これからいよいよ王者を決める戦いが始まると言う事で、見ておくと良さそうな記事や動画をまとめてみました。

今までの試合のハイライト・ダイジェストなど

FLASHBACK

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試合結果についてはFLASHBACKというダイジェスト動画が便利です。

The Penta

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更に凝縮してスーパープレイを見たい方はこちらから。

DFM戦はLJLreviewで振り返りも

www.openrec.tv

LJLreviewではノックアウトステージの振り返りと、プレイインステージのDFM戦の感想戦が行われていました。

数字で見るシリーズ

jp.lolesports.com

LoLEsports Stats

今年はかなりのチャンピオンが大会に登場したようです。LoLEsports Statsはちょっと遡るのが大変ですが、色々なデータが見れて面白いです。

その他関連記事

number.bunshun.jp

LoL Worlds firsts – multiple records broken at the 2018 World Championship | Dexerto.com – Esports & Gaming

チーム評価・解説など

「なぜ韓国は今年負けたのか?」LCK解説者、CloudTemplarさんの意見翻訳がreddit掲載

www.reddit.com

韓国の元プロプレイヤーにして解説者、CloudTemplarさんが語った「なぜ韓国は今年負けたのか」動画についてRedditで英語翻訳記事がでています。

lol-claによるWCS特集記事

lol-cla.com

試合の振り返り他、今大会のメタについての考察記事がすごく参考になります。貴重な日本語解説サイトです。

決勝に向けて、FNCvsIGに関する記事

Five reasons why Invictus Gaming will upset Fnatic in the Worlds 2018 final | Dot Esports

Five reasons why Fnatic will win Worlds | Dot Esports

最後に

11月3日、ついに王者を決める戦いが始まります。どちらが勝つにしろ、歴史が大きく動く事に違いはありません。今から楽しみです。

 

Rise

Rise

 

 

 

(2018.11.03 いくつかの記事へのリンクを追加)
(2018.12.26 LJLreviewへのリンクを追加)

*1:(LCK、LPL、NALCS、EULCS、LMSの事)

*2:(台湾・香港・マカオ

*3:(ロシアを含む独立国家共同体