9月に入りいくつかのゲーム配信開始を心持ちにしているこの頃。ふと思い立ってSteamストアを巡っていたところ、久々にビビビっと来るゲームを発見しました。
「ザ・タワー」を彷彿とさせる外観、色々できそうなボタンの数々!そして数字の羅列!これ絶対私がハマる奴じゃん!
日本語版が出たのもちょうど今年、値段も見てみたら75%オフで495円!(いつもの流れ)とのことで、これはチャンスだと思い遊んでみました。で、結構面白かったので紹介します。
ビルを広げ、設備を整え、人を呼び込め!
このゲームの目的は、ビルを建てて設備を整え、スペースを人に貸して賃料を得ること。オフィス、アパート、小売店、レストランと大きく分けて4種類のスペースがあり、それを作ったビルの中に上手く当て込めて利益を出していくのが目的の経営SLGです。
整える必要のある設備には電気や水道などのインフラはもちろんの事、オフィス向けと住民向けにそれぞれ様々な「サービス」があり、オフィスに務める従業員やアパートの住民の求めるサービスを過不足無く供給していく必要があります。
部屋が老朽化したのでなんとかしてくれ、宅配サービスが欲しい、名刺が無きゃ困るから印刷サービスが欲しい・・・。しかしその一つ一つの設備にも日ごとの維持費がかかります。この維持費と賃料のバランスを取って上手くビルを経営していくのが醍醐味です。
利益が上がらなければ賃料を下げても間に合わずテナントは去ってしまいます。テナントの要望以外にも、従業員や住民の不満や需要は様々です。
テナントの種類によっては設備の他に小売店やレストランの設置数の条件を満たしていなければならない事もあり、プレイヤーは足りていない建物や収支の見直しに右往左往する事になります。この忙しさがやっていて楽しいゲームです。
「話題性」「影響力」「評判」
賃料と維持費のバランスを考え、ビルを利用する人々の需要を考え、満足度を満たしながら上手く経営していくと「話題性」「影響力」の値が上がっていきます。「話題性」を利用すれば様々なキャンペーンを展開して楽にビルを経営する事ができ、「影響力」を利用すれば新しい施設をアンロックしたり作業の効率化する事ができます。
また、画面左下に見えている星マークの「評判」が高ければ高いほど裕福なテナントが部屋を借りるようになってくれ、沢山の賃料が懐に入るようになります。この3つのステータスがあるため、ただ利益を上げるのではなく、「もうちょっと利用しやすい環境にしよう」ともう一歩踏み込んだ経営ができるのもこのゲームの良いところ。
注目すべき要素が多岐に渡りながら「結局何ができるのか」と言う部分が直感で分かりやすく、経営SLGでもかなりまとまりの良い部類のゲームだと思います。
インフラ要素は中途半端かも
ただ、いくつか注意点があるとすれば、「ザ・タワー」とは違ってエレベーターを細かく管理したり、交通整理にヒイヒイ言うゲームではないと言う事です。これが大好きな人は、無限に人間が吸い込まれていくエレベーターを見てガッカリすると思います。
また、水道・電気・ガスのインフラ供給率が分かりづらい。線を引いてあるだけで供給されているかどうか分かりづらく、供給不足にいざ気付いてもうっかり再生しっぱなしだとテナントはすぐに退去してしまいます。もう少し安く済むのではないかという試行錯誤も細かくできず、ここは個人的にも残念でした。しかしそれを差し引いても良作だと思います。
ゲームモードは二種類、チュートリアルも
ゲームモードは「新しいゲーム」「新しいシナリオ」の二種類。「新しいゲーム」は基本的な設備だけある状態からビルを建てていく通常モード。「シナリオ」はもう経営し始めているビルの問題点を改善しながら3つのミッションをクリアしていくクエスト的なモードです。「シナリオ」モードは意外にもボリュームがあり、何時間やってもクリアできない事があります。
シナリオの難易度は固定ですが、新しいゲームなら4種類から難易度を選ぶ事ができます。「初心者」は資金も潤沢で「景気」の影響も受けないモード。一方「難しい」は不況の荒波の中利益を出さなければならない鬼畜モードです。
純粋にビルデザインを楽しむなら「無制限モード」というものもあり、無限の資金で理想のビルを作る事もで来ます。このゲーム結構装飾用のアイテムが色々あるので、純粋にビル建築に勤しむのも楽しいかもしれません。
こういう経営ゲームはコマンドを把握するところから始まる事も多いですが、このゲームの良い所はチュートリアルモードで基本操作を覚えられることです。ゲームシステムについてはもちろんの事、ズームイン、ズームアウトから一時停止まで懇切丁寧に操作を教えてくれます。
このチュートリアルをやっておけば経営SLGの初見あるある「最低難易度を選んだのに赤字経営になっちまったー!チクショー!」とはまずならないので、経営SLGが得意ではない人にもオススメです。
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