三箇日も過ぎていよいよ本格的に2017年に入りました。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
今日の読書は「マンガで教養 やさしい仏像」。世の中にはどんな種類の仏像がいるのか、どんな風に見分けるのか、この仏像はどんなエピソードを元に作られたのか・・・などなど。広大な仏像の世界を、イラスト満載で分かりやすく紹介してくれる仏像解説本です。
私はこの手の本はすでに「仏像がよくわかる本―種類・見分け方完全ガイド (PHP文庫)」を所持していて、これが内容が濃くて好きなんですが、「もっと各仏像の特徴がぱっと見で分かるような本が欲しいなあ」と常々思っていました。この本は、そんな私の願望を叶えてくれた1冊です。
如来・菩薩・明王・天・羅漢などなど、各仏像の特徴をイラストや図解を通して分かりやすく解説しています。間に差し込まれた漫画では、仏像の元になった仏教世界が「会社」や「社員」の例えで紹介されていて、仏像に馴染みのない人にでもわかりやすい工夫がたくさん。各章とても綺麗にまとまっているので、知りたい仏像のところだけ探して読んでも大丈夫です。
他にも仏像が作られはじめた経緯・日本における仏像史などをさらっと紹介しています。詳しい人には物足りないかもしれませんが、仏像の事をよく知らない人や、基本的な事をさらっとおさらいしたい人には打ってつけの1冊です。
「仏像の持ち物やポーズの意味は知りたいけど、活字は苦手」という方に。入り口としていかがでしょうか。