もう2016年も一ヶ月切りました!皆さん、創作は捗っているでしょうか。
「空想が捗る音楽集」。第2弾の今回は「日本」編です。日本を舞台にする時に個人的に聞いている楽曲を主に紹介していきたいと思います。相も変わらず偏ったチョイスでお送りしますが、なにとぞお付き合いくださいませ。
昔話の世界へようこそ! 優しい和風の楽曲集
和風ならこれを抜かすわけにはいかんでしょう!2006年に発売されたPlayStation2用ゲーム「大神」のオリジナルサウンドトラックです。
「筆しらべ」という独特のシステムが特徴のこのゲーム。私自身はPS2版をプレイしていた人に熱烈にオススメされ、2009年発売のWii版を購入しました。結果、動物の可愛さに胸キュンし、おおらかな物語にほっこり。まさに「絵に描いたような」美しい風景や、自分の一筆によって世界が蘇るという発想に感動し、最終的には画集まで購入するほどこの世界観にハマりました。
素晴らしいのは映像だけじゃありません。一つ一つの効果音、音楽がこの世界観をがっちり支えています。使用されているのは決して「和」楽器ばかりではありませんが、どれも日本の昔話を思わせるような「和風!」の曲で、和風の曲を探している人には是非オススメしたい曲ばかりです。
ちなみに私自身はこちらのCDを購入ではなく、iTunesStoreで欲しい曲だけ購入していて良く聴いています。バージョン違いの曲を細かく収録しているサウンドトラックで、5枚組という大容量なので、購入の際はご注意を。
また、iTunesStoreでは「オリジナルサウンドトラック」ではなく「音調の巻」として楽曲が販売されています。こちらも合わせてご注意ください。
壮大な和風の曲なら!音楽素材サイトからの刺客
こちらはCDではありません。MP3ファイルを配布している音楽素材サイトで、和風のみならず様々な楽曲素材が配布されており、非商用なら無料で利用することができます。私は個人的に聴かせていただいてるだけなんですが、タダ聴きなのが申し訳なくなってくるくらい、クオリティの高い楽曲ばかりです。
特に私が大好きなのが「廻天動地」で、山の神か海の神か、人より上位の存在と対峙している・・・!というわくわく感がたまりません。ほかにも分厚い音で盛り上げる勇壮な楽曲が多く、非常にテンションがあがります。もちろん「無礼講」や「酒盛り」など日常的な楽曲や、「夜桜小道」などのしっとりした曲もあって、とても幅が広い。ここでは詳しく紹介しませんが、和風以外の楽曲も充実しています。
また、こちらは音楽素材サイトの曲なので、アイデア出し中のBGMとしてだけでなく自分の作品に使用することも可能です。使いたいぜ!という方は、非商用・商用ともにしっかり利用規約が書かれていますので、熟読の上ご利用ください。
美しい日本語の唄
歌も紹介していきましょう。 霜月はるかさんが同人活動5周年を記念して制作したアルバム「Maple Leaf BOX」より、「さらさ」です。鳴り響く和の音もさることながら、日本的な物語を感じる歌詞が心に響きます。
霜月はるかさんは他にも良い感じに「和」な曲を歌っていて、「アルトネリコ」シリーズの歌曲や「ティンダーリアの種」に収録されている「護森人」など・・・甲乙付け難いのですが、より直球で「和!」な雰囲気のするこちらをチョイスしました。興味があれば他の曲もぜひ聴いてみてください。
いざ戦国の世へ 和風ファンタジーの世界
- アーティスト: TVサントラ,V6,dream,松本理恵,松室麻衣,和田薫,上野圭市,菊地圭介
- 出版社/メーカー: エイベックス・ピクチャーズ
- 発売日: 2001/03/28
- メディア: CD
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漫画原作のアニメ「犬夜叉」のサウンドトラックです。2000年から2004年まで放送し一度は終了。その後、2009年10月から2010年3月にかけて「完結編」が放送されました。ラブコメ的要素もさることながら妖怪の設定等が面白くて、今でもちょくちょく見返しています。
凄まじく長く続いたアニメ作品ですので、サウンドトラックも数が多いです。ぶっちゃけお目あての曲が入っているならどれを買っても良いと思いますが、個人的には定番の曲がはいっているこれをオススメ。
ギャグ曲ってなかなか良いのがないので、「おすわり!」などはすごく助かります。もちろん「牙の剣 鉄砕牙」「妖艶」など、かっこいい和風曲も多数。和風伝奇から冒険活劇まで、作品の持つ様々な側面が描かれます。笛の音が際立つ曲が多いのも個人的に大好きな点です。
ほかに、現代と戦国時代の日本を行き来するだけあって「がんばれ!北条君」など、ラブコメに合った曲も多数収録されています。おすすめです。
日本の祭や舞台に "お囃子"の世界
- アーティスト: 江戸神楽若山流家元若山胤雄社中,若山胤雄,若山胤雄社中
- 出版社/メーカー: 日本クラウン
- 発売日: 1997/01/22
- メディア: CD
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- アーティスト: オムニバス
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックダイレクト
- 発売日: 2009/12/09
- メディア: CD
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今度はよりリアルな日本の曲。いわゆる「お囃子」を収録しているCDの紹介です。縁日や初詣で聞き慣れた太鼓や摺り鉦・笛の音が沢山収録されています。今回の音楽紹介にあたり「やっぱお囃子ははずせねえよな!」と色々探している過程で発見して、結構気に入っている2点です。
特にドラマティックな展開があるわけではありませんが、日常的な祭りや舞台の風景を求めている人にはオススメです。「決定盤!寄席囃子100」の方は1曲だけの購入も可能なので、気に入った曲だけ購入してみても良いと思います。
他にもこういった太鼓や摺り鉦の音をご所望の方は、「囃子」や「ちんどん屋」などで検索すると、選ぶのも面倒になるくらい沢山CDやら曲やらが見つかります。より落ち着いた曲を探している人は「能楽囃子」もオススメ。ぜひ自分のイメージにぴったりの曲を探してみてください。
"今"と"昔"が交じり合う 現代日本の街並み
- アーティスト: 東京事変
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2004/11/25
- メディア: CD
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現代よりの日本をイメージできる曲も紹介していきましょう。椎名林檎さんを中心として2012年まで活動していたバンド「東京事変」のアルバムです。
椎名林檎さんの歌声は時々猛烈に聴きたくなります。一度入ると中々抜けられない、不思議な魅力のある音楽家です。特に「東京事変」ではスタイリッシュでかっこいいながらもどこか一昔前の歌謡曲っぽい香りのする歌が多く、それが日本の街並みをイメージするのにマッチしています。
中でも大好きなのが「りんごのうた」のセルフカバーである「林檎の唄」で、正直このCDを買ったのもこの曲のためだったのですが(笑)、林檎を擬人化した歌詞がたまりません。他にも「入水願い」などさりげなく心を抉っていく歌詞は、なかなかアイデアが浮かばない脳味噌には良い刺激です。
もちろんロック曲としてのかっこよさも満載です。人を選ぶアクの強さですが、昭和初期あたりのニュアンスが欲しい人には強くオススメします。
汎用性の高い名曲揃い 明るい現代曲なら
- アーティスト: ゲーム・ミュージック
- 出版社/メーカー: Aniplex Inc.(SME)(M)
- 発売日: 2008/07/23
- メディア: CD
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まず最初に言っておきます。私はこの「ペルソナ4」を一切プレイしたことがありません!でも現代日本を舞台にする時、これほどしっくりくるサントラが思いつきませんでした。2008年、アトラスより発売されたPlaystation2用ゲーム「ペルソナ4」のサウンドトラックです。
汎用性の高い日常曲が非常に充実しています。「youthful lunch」や「specialist」など、イメージカラーが黄色なこともあって明るめの楽曲が多く、日常の取り止めもないやり取りを思い浮かべるには最適です。また、いくらかボーカル有の日常BGMもありますが、耳にすんなり入るので創作の邪魔になりません。
もちろん、ペルソナで戦いながら町で起こっている事件の真相を追うゲームでもあるので、緊迫したシーンの曲も揃っています。個人的に気に入っているのは「Backside Of The TV」で、ラップ部分がとてつもなく好きです。ただ、もっと切迫した状況の曲を探している人にとっては、ペルソナ4の曲は「軽すぎる」と感じるかもしれません。
テンション抑え目のクールな楽曲が目的なら「ペルソナ3」のサウンドトラックもオススメです。新作の「ペルソナ5」もクールな楽曲揃いのようですし、現代もののスタイリッシュな曲を探しているなら、選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか。
まとめ
空想が捗る音楽集「日本編」、いかがだったでしょうか。「欧州編」では長くなりすぎたきらいがあったので、今回はコンパクトに紹介できるように頑張ってみました。記憶を引っ張り出して、おおむね好きなものは紹介できたと思います。
ただ、日本の明治~昭和くらいの雰囲気の曲があまりなく、紹介できなかったのが心残り。そのうち良い曲やサントラを見かけたら、別枠を設けて紹介できたらと思います。
2019.08.12 一部表現を訂正しました