ウツギの日々趣味日記

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【整理】LJL / Dara選手の引退・経緯まとめ

SZBCで再スタートを切り、プロモーションシリーズを勝ち上がってきたはずのDara選手が5月3日、引退声明を発表しました。

事件の事は知っていました。2月当時、一連の経緯を知った私は憤慨しました。ただ、Dara選手のツイートには「もう争いたくない」旨も書かれており、無闇に騒いだところでDara選手を傷つけるだけだと思い、言及を控えていました。

しかし、今回のDara選手の引退を受け、その判断を激しく後悔しました。Dara選手のプレイで楽しませてもらった観客の1人として、何かすべきだった。

MSI真っ只中、まだまだ試合は続いていますが、熱狂に呑まれて大切な事を見落とさないように、ここでDara選手の引退について一通り情報をまとめておきます。

 

※この記事は情報の整理を意図するものです。しかし、Dara選手の引退を受けて感情的になっています。記事の引用などで、しばし個人的な見解が入ってしまう事をあらかじめご了承ください。

 

Dara選手とは

まだ日本サーバーができる前、2015年に旧Ozone Rampageに加入したDara選手は、その後もRampageと名を変えたそのチームでサポートとして活躍し、リーグ・オブ・レジェンドの日本プロリーグ・LJLに多大な貢献をしてきた韓国人選手です。

幾度となく旧RampageのLJL優勝を支えてきただけでなく、国際大会でもLJLの選手として活躍。2015年、2016年のIWC All-Starでは、LJLサポートの中で一位に選ばれたほどの人気選手でもありました。

そんなDara選手が何故、引退する事になってしまったのか。事は2018年の2月に遡ります。

PENTAGRAM・在留カード取り上げ事件

(2018.02.05)公式発表:PENTAGRAM運営に3ヶ月のペナルティ付与

jp.lolesports.com

シーズン開始を目前にした2月5日、問題は発覚しました。LJL公式ページにて上記の記事が掲載。「LJL参加チームおよび関係者に対するペナルティについて」と題されたその記事には、ペナルティの概要とその恐るべき事実が書かれていました。

PENTAGRAM関係者が、11月にチームを離れたDara選手及びTussle選手の在留カードを、不当に取り上げていたというのです。

ルール違反事実の概要

2017年12月7日、藤田拓也氏(以下「藤田氏」という。)は、LJL2017参加チームRampageの所属選手であったDara選手が同チームのゲーミングハウスへ私物を取りに戻った際、同選手に対して「在留カードを渡さないと帰さない」等と申し向けて在留カードの提出を求め同選手から新たな所属先での在留カードの更新のためにカードが必要である旨の説明を受けたにもかかわらず、数時間にわたって要求を続け、同選手から在留カードの提出を受けるに至り、その結果、Dara選手をして法令上の根拠なく一時的に在留カードの携帯義務違反の状況に陥らせました(LJL公式ルール第10.2.10条違反)。

さらに、藤田氏は、2017年12月から2018年1月にかけて、同じくRampageの所属選手であったTussle選手が、新たな所属先であるUSGの選手として在留資格更新手続を行おうとした際、旧所属チームとして当然行うべき情報提供等の協力を拒絶し、さらにTussle選手に対して、在留カードがPentagramの所有物である、引き渡さなければ新規就労ビザの取得に悪影響が出る可能性があるといった虚偽の情報を与え、同選手に在留カードを提出させ、その結果、同選手をして法令上の根拠なく一時的に在留カードの携帯義務違反の状況に陥らせました(LJL公式ルール第10.2.10条違反)。

また、中村洋樹氏(以下「中村氏」という。)は、2017年12月7日、Dara選手の新たな所属先の関係者からチャットアプリを通じて在留カードの更新のためにカードが必要である旨の説明を受けたにもかかわらず、在留カードがPentagramの所有物である、在留カードは旧所属先へ返却されるべきであるという主張を変えず、藤田氏による同選手への提出要求を追認しました(LJL公式ルール第10.2.10条違反)。

(以下略)

これにより藤田・中村氏両名は3ヶ月に渡るLJL出場停止処分。また、PENTAGRAMに対しても、 「LJL 2018 春スプリットWeek 1から5での各マッチにおいて各1ゲーム没収」つまり、1ゲーム負けた状態で試合をするというペナルティが科せられる事になりました。

在留カードとは・LJLでの処分にファンから疑問の声

しかし今回の問題は、今までのLJLルール内の問題とは大きく異なります。

在留カードはパスポート代わりのようなものであり、持っていなければ日本にいることができません。提示を拒絶すれば刑事罰を科せられることもあります。日本の法律が絡む問題なのです。

Q&A在留管理制度よくある質問

在留カードの常時携帯義務>

Q41:
在留カードは常に携帯していなければいけませんか。また,携帯していない場合にどのような問題(罰則)がありますか。
A.
在留カードは常時携帯することが必要で,入国審査官,入国警備官,警察官等から提示を求められた場合には,提示する必要があります。

在留カードを携帯していなかった場合は20万円以下の罰金,提示に応じなかった場合は1年以下の懲役又は20万円以下の罰金に処せられることがあります。

旅券等の携帯(入管法第23条) | 入国管理局

 なお,この規定に違反した者は,刑事罰入管法第75条の2,75条の3,76条)の対象となります。

出入国管理及び難民認定法,(略)入管難民法,入管法

第七五条の二 次の各号のいずれかに該当する者は、一年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する。
一 第二十三条第二項の規定に違反して在留カードを受領しなかつた者
二 第二十三条第三項の規定に違反して在留カードの提示を拒んだ者

第七五条の三 第二十三条第二項の規定に違反して在留カードを携帯しなかつた者は、二十万円以下の罰金に処する。

第七六条 次の各号のいずれかに該当する者は、十万円以下の罰金に処する。
一 第二十三条第一項の規定に違反した者
二 第二十三条第三項の規定に違反して旅券、乗員手帳又は許可書の提示を拒んだ者

対応を一歩間違えれば、Tussle選手・Dara選手は捕まっていたかもしれません。

Tussle選手・Dara選手両名はLJL・旧Rampageで長年プレイを続ける中で、LJL全体に多大な貢献をしてきました。それがチーム移籍時にこんな不当な扱いを受けて、LJLは加害者両名に対してこの程度の罰則しか与えない。ファンからは疑問や不満の声が上がります。

各チーム・選手の対応

(2018.02.07)PENTAGRAM:「知識はなかった」

pentagram.tokyo

この発表の後、PENTAGRAMがペナルティーについてのお詫びとして発表を掲載。しかし内容は「よく理解できず」「知識はなかった」と言い訳じみており、一部の文章においてはLJLファンの怒りを買うようなものでした。

弊社といたしましては、中村、藤田両名の名誉回復のためにも最善を尽くし、今後二度とこのようなことが起こらないように、誠心誠意努力して行く所存でおります。

(2018.02.07)Unsold Stuff Gaming:「様々な弊害が発生」

Tussle選手への警告処分と出場資格につきまして / Unsold Stuff Gaming

対して迅速な対応をしたのがUSG。

  1. 手続きは問題なく完了している
  2. ちゃんとLJLに出場できるのでファンの皆様には安心して欲しい
  3. 警告は重く受け止めている、今後改善したい

旨を簡単に説明したうえで、本件の詳しい事実関係を説明しています。その中には、本件のPENTAGRAMの行動で実害を被っている事がはっきり書かれています。

実際にこの件によって、出国の際に空港にて在留カード未所持として正式な手続きをすることができなかったため、検査と厳しい警告を受け、さらに本来必要のなかった数日間の韓国滞在によってチームへの合流が遅れた等、様々な弊害が発生し、プレイと関係のない面で大きな負担をかけ、チームとして選手へ万全の状況を提供できなかった点について、非常に責任を感じております。

また、締めの言葉として、チーム運営の今後について述べられています。

USGとしては本件を教訓とし、より誠実なチーム運営を目指すとともに、他チーム様と切磋琢磨し、LJLをよりハイレベルな見ごたえのある、世界に誇れるリーグとなるよう努力していく所存でございますので、変わらぬ応援をいただけると非常に幸いと思っております。

(2018.02.07夜)Dara選手の本件に関する一連のツイート

2:https://twitter.com/LoLDara/status/961199445609103360
3:https://twitter.com/LoLDara/status/961199479368986624
4:https://twitter.com/LoLDara/status/961204690091360257
5:https://twitter.com/LoLDara/status/961211744931651584

7日のPENRAGRAM発表に反論するかのようなタイミングでのツイート。LINEのやり取りの記録を出しながら説明で、2~5はDara選手自身の意見です。

Tussle選手は発言を控えるものの、USGの発表とDara選手のツイートをリツイートしています(正確な時間は不明、翌日には既にリツイートされていたと記憶)。

(2018.02.09)Burning Core:「事実関係はRIOT GAMES発表通り」

Dara選手の警告処分及び一連のトラブルについて | Burning Core

2日後、Burning Coreは公式発表を掲載。

  1. 事実関係はLJL公式発表の通り
  2. 問題となるメッセージは日本語で書かれており、PENTAGRAMが主張する「内容がよく理解できず」という事態は、通常は起こりえないと考えている
  3. 在留カードの取り上げは1ヶ月以上一時的とは言いがたい期間であったと認識

このように、記事にはPENTAGRAMの発表に真っ向から反論するような主旨の事が書かれています。また、記事の締めにはこう書かれています。

今後は、本件を教訓とし、Dara選手をはじめ、バーニングコアの所属選手について、プロゲーマーとして、また人としての人権を守り、練習や試合に集中できる環境を整え、十分にパフォーマンスを発揮できるよう全面的にバックアップして参ります。 

ペナルティについて:メディアでは

(2018.02.05)GameSparkの記事:PENTAGRAMにペナルティ

www.gamespark.jp

以前からe-Sport関連の記事もいくつか掲載しているGame Sparkでは、LJLの公式発表の当日に素早く記事を掲載。この時点では各チームの発表も出ていないので、公式発表を元にした内容が述べられています。

(2018.02.06)Negitakuの記事:外国人選手の活動を妨害

www.negitaku.org

翌日、Negitakuが記事を掲載。しかしシーズン開始直前と言う事もあってか、国内で迅速な対応をしたのは、私の見つけた限りではこの2サイトだけでした。

(2018.02.08)InvenGlobalの記事:Threatening Their Players

www.invenglobal.com

また、海外でLOL関連の記事を掲載しているInven Globalでも取り上げられています。Threatening(脅迫)という言葉が強烈です。

In addition, Pentagram explained the situation of the "accusation of threatening Tussle-Dara" by stating that it was just a communication error.

In his defense, Dara made a post on his SNS. "He didn't "temporarily" hold onto our cards. I heard him say, 'if you don't leave your card here, you can't leave the team.'" Dara then further explained that he heard Fujita say, "this residence card is the property of the team," and that Fujita took away his card right after. Tussel didn't make a post explaining the situation, but he did retweet Dara's post.

(※綴り間違いもそのまま引用しています:Tussel→Tussle)

記事にはPENTAGRAMの見解とTussle・Dara選手両名の見解の食い違いについても述べられています。

翻訳できるほど英語ができないので引用に留めさせていただきますが、Dara選手がPENTAGRAMの発表に抗議する為にツイートした事、Tussle選手も発言こそしなかったもののDara選手の発言をリツイートした事について触れられているのが分かるかと思います。

Dara選手はLJL1部へ復帰 しかし、

youtu.be

それから数ヶ月。SZBCに所属を変えたDara選手は4月、入れ替え戦を勝ち抜きLJL1部への復帰を果たします。しかし5月3日・MSI直前、引退表明のツイートがされます。

(2018.05.03)TwitterにてDara選手が引退を表明

2:https://twitter.com/LoLDara/status/991921400188362753
3:https://twitter.com/LoLDara/status/991921514395009024
4:https://twitter.com/LoLDara/status/991921586692284416

ツイートによると、本件で受けた精神的苦痛は相当なもので、1部でRPGの人と会うのはどうしても無理。頭痛で薬が必要・嘔吐でプレイができないほどとの事。PENTAGRAMの発表・軽い処罰しか与えなかったLJLへの不信感も強く(上記3)、引退を決意したとの事です。

 最後はBCに対しての感謝、ファンに対する感謝で締められています。

(2018.05.03)Burning Coreが引退に関する記事を掲載

Dara選手、引退。 | Burning Core

また、引退に関してバーニングコアも記事を掲載。このような形でDara選手を失う事は不本意であるとした上で、Dara選手に「名誉顧問」の席を用意するとのことです。こちらにもDara選手のメッセージが掲載してあります。

(追記)2018/11/27:Dara名誉顧問辞任のお知らせ | Burning Core

(2018.05.03)SCARZも引退に関する記事を掲載

【LoL】Dara選手、引退のご報告 | SCARZ

BCと合併する事になったSCARZでも引退についての発表。

引退について:各メディアでは

(2018.05.04)Game Sparkの記事:背景に在留カード巡るトラブル

www.gamespark.jp

ペナルティについても記事を掲載したGame Sparkは翌日4日、 引退表明に関する記事を掲載。

(2018.05.04)yahooでもGame Sparkの記事が掲載

headlines.yahoo.co.jp

(2018.05.04)Negitakuの記事:元所属チームの妨害行為による精神的苦痛

www.negitaku.org

同じくNegitakuも記事を掲載しています。こちらは1ファンとしての少し感情的な記事です。

海外の記事

(2018.05.04)kotakuの記事:Traumatic Time In Japan

kotaku.com

海外サイトkotakuでは「Traumatic Time In Japan」というタイトルが強烈。何故引退に至ったのか、在留カードに関する問題について詳しい解説と、Dara選手の引退表明ツイートの内容が紹介されています。

(2018.05.04)DBLTAPの記事:Traumatic Experience in Japan

www.dbltap.com

他、Dara選手の引退は様々なサイトで取り上げられました。

(2018.05.04)Dot esportsの記事:After a "truly frightening"

dotesports.com

こちらの記事はkotakuの記事を参考にした形の記事。

Gamehubの記事:bị đe dọa tại Nhật Bản

gamehub.vn

(2018.05.05)ETtoday新聞雲の記事:日本電競爆醜聞 

game.ettoday.net

redditでもDara選手の引退が話題に

www.reddit.com

海外のフォーラムredditでもDara選手の引退は話題に。kotakuの記事を引用した形で、一時はleague of legendsカテゴリー中で上位にきていました。

(2018.05.07.21:00)LJL「全所属チームへのコンプライアンス徹底」

jp.lolesports.com

(5.8追記)LJL公式ページより改めてアナウンスがありました。発表には、

  1. BCのオーナーからDara選手が「過去に問題のあったチームと対戦することに極度の不安を感じ、引退を検討している」との相談を受けていた
  2. LJLとしては「嫌がらせや不適切な言動があった場合は直ちに対処する」と伝えた
  3. しかし今回、Dara選手が引退する事になってしまった

との事。しかし、Dara選手は加害者両名に対するペナルティの軽さからLJLに不信感を抱いていた訳で、この対応はピントがずれていたと言わざるをえません。

また、今回のDara選手の引退を受け、今後のLJL運営について以下のように述べられています。

ライアットゲームズではリーグ運営者として所属チームを指導する責任があると考えています。その考えのもと、LJLでは、これまで全チームに対し、法令遵守の徹底とプロチームとして高い倫理観を持つことの要請をしてまいりましたが、この度のDara選手の引退を真摯に受け止め、あらためて全チームにコンプライアンスの指導徹底を図ると同時に所属選手を対象とする相談窓口を整備してまいります。

また、裁定に関しては2月5日の発表通りとのことです。

 

(2018.05.09深夜)Dara選手のツイート

翌日Dara選手のツイートより、LJLについて追加の言及がありました。

(2018.05.14)Burning Core「BCは、コンプライアンスを遵守します」

【宣誓】BCは、コンプライアンスを遵守します。 | Burning Core

LJL発表を受け、改めてバーニングコアが引退までの詳しい経緯を説明。バーニングコアとDara選手の間でどのような話し合いが行われたか、なぜ引退発表が5月になったのかなどを説明しています。また、警察に届け出なかった事についても改めてバーニングコアとして説明しています。

Daraのチーム移籍の際に在留カードに関する問題が発覚し、最初の相談を受けた際、警察へ届け出ることをチーム”Burning Core”として進言しましたが、Dara自身が「今までずっと一緒に戦ってきた(今回の問題に)関係のないチームメイトと、ファンに迷惑を掛けたくない」という一心から、Daraはこの問題を、自身と元チームの問題として処理しようとひたすら努力しておりました。
しかし、結果的に傷は一段と深くなり、本人の意思を尊重することが必ずしも選手を守ることに繋がらないという結果になってしまいました。

今回の件に関して、バーニングコアは一貫して誠意ある対応を続けている印象です。今後も選手を大切にする姿勢でいて欲しいですね。

(2018.05.16)韓国のニュースサイトでDara選手のインタビューが掲載

m.inven.co.kr

また、韓国のニュースサイトでDara選手のインタビュー記事が掲載されました。旧RPGでのゲーミングハウスの生活も触れられており、在留カードの問題以前にも、運営スタッフやサポート体制に問題があったことが窺えます。

私は最初Google機械翻訳で読みましたが、何人かの方が翻訳をTwitter上に掲載しているようですので、興味があれば探してみることをオススメします。

(2018.05.16)同インタビューの英語訳がInvenGrobalに掲載

www.invenglobal.com

(2018.05.21)ねとらぼでも記事に

nlab.itmedia.co.jp

ねとらぼでLOLの話題が記事になるのは非常に珍しいです。引退の経緯ほか、Dara選手への質問、ライアットゲームズへの問い合わせ(PENTAGRAMの発表との食い違いについても言及有り)などもしています。

Dara選手のインタビューについては、上記のInvenの記事と似たような内容でしたが、旧Rampage内の問題についてより詳しく言及されていました。

また、PENTAGRAMからは問い合わせに対してこのような回答をもらったとのことです。

一方、編集部ではPENTAGRAM(旧Rampage)側に対しても問い合わせを送っていましたが、こちらは「どういう方法かは協議中ですが、何らかのコメントを出す予定なのでそれを待ってほしい」との回答でした。

(2018.05.30)PENTAGRAMより再び発表

pentagram.tokyo

PENTAGRAMはこの9日後、再び発表。内容としては

  1. Dara選手のPENTAGRAMへの貢献への感謝
  2. なぜ在留カードを預かろうとしたのか、その理由について
  3. 2016年に東京入国管理局から返納が遅れて指導を受けていたので預かった
  4. 一部報道機関により当チーム関係者が同選手に圧力をかけた旨の報道等がなされているが、そのような事実はない
  5. 再発防止のために指導を徹底
  6. 引き続き第三者を含めた調査を継続する予定

とのこと。いくらかの疑問が残ります。

当チームが両選手に代わり確実に在留カードを返納すべく、両選手から在留カードを預かったものであり、不当な目的はございませんでした。

また、一部報道機関により、Dara選手から在留カードを預かる際に、当チーム関係者が同選手に圧力をかけた旨の報道等がなされておりますが、そのような事実はございません。

特にこの部分は、一部報道機関のみならず、捉えようによっては2月の各チーム・LJL公式サイトで発表された内容さえも否定しかねないものです。

LJL公式発表によれば、Dara選手に対しては「数時間にわたって要求を続け」、Tussle選手に対しては「旧所属チームとして当然行うべき情報提供等の協力を拒絶」しています。これを圧力ではないというのは無理があります。

しかも、PENTAGRAMは今後も調査を継続する予定とのこと。調査中の現時点で「不当な目的は無い」「そのような事実はない」と言い切る事などできるのでしょうか。

(2018.06.01)invenglovalにてPENTAGRAMの発表に関する記事掲載

www.invenglobal.com

PENTAGRAMの発表ほか、この発表に関するファンのネガティブな反応についても言及されています。

(2018.06.01)Tussle選手によるツイート

Tussle選手がこの件について初めて発言。Dara選手のツイート及びインタビューの内容に嘘は無いことと、Tussle選手自身は直接怖い事をされて在留カードを奪われるような事は無かった、と証言しています。

最後に

私は昨年から観戦を始めた人間で、年季の入ったLJLファンではありません。今後も物凄くLOLに詳しくなる事も無く、なんとなく観戦を続けていくのだろうな、と思っています。

それでもこの10ヵ月近く、LOL観戦が楽しいのは間違いありません。Dara選手の活躍も、過去の動画を含め楽しく拝見しました。今回のように好きな選手が嫌な思いをして辞めていくのは嫌です。何の憂いもなく、純粋な気持ちで観戦を楽しみたいと心から思っています。

その為にはこの情報を多くの人で共有し、具体的な対策を話し合っていく必要があると思います。PENTAGRAM運営側に問題があったのは間違いありませんが、こんな事態になる前にできた事があるはずです。

まずDara選手の元にカードが戻るまでの一ヶ月もかかったのが疑問ですし、選手がトラブルに遭った際の相談窓口やチームのサポート体制など、LJLはまだまだ組織として未熟なのではという印象を受けます。実際に下されたペナルティについてはもちろんの事、問題にする事は山ほどあるのではないでしょうか。

この記事が、後から引退を知った方の情報収集の足がかりになる事を望みます。

 

(2018.05.08 在留カードの説明に関して、Q&Aの引用を追加。また、LJL公式発表が出ていたので追加。誤字の訂正をしました)
(2018.05.17 Dara選手のツイート、バーニングコアの発表と海外記事へのリンクを追加、一部Dara選手のツイートへのリンク先が間違っていたので修正しました。)
(2018.05.21 ねとらぼの記事へのリンクを追加)
(2018.05.23 Dara選手について、PENTAGRAM発表部分など、一部の説明を修正、日付追加)
(2018.05.31 PENTAGRAMの公式発表追加)
(2018.06.01 Tussle選手のツイート引用を追加)
(2018.06.11 invenglovalの記事へのリンクを追加)
(2019.03.24 名誉顧問に関して追記)
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